連続ドラマ「ファーストキス」(CX月9)
なんだか井上由美子さんなのに、そしてテーマとしては重い話なのに、出来はいまいち。井上真央ちゃんはそれなりにがんばったと思う。真央ちゃん、たぶんほとんど90%近くの部分は毒舌キャラなのだけど、結局これは脚本どおりだと思う。そのまま演じたのではないかな。そういった意味ではうまいと思うが。
伊藤英明君は、妹思いの部分が十分に演じられなかったのでは。サダヲちゃんやひとりはほとんど論外。残念。
連続ドラマ「山おんな壁おんな」(CX)
伊藤美咲さんがデパガを演じると言う。似合っています。売り場のリーダー的雰囲気もいいし。でも脚本、デパガの仕事の書き方は浅い。そして肝心な西島くんが思わせぶりに時々出ていながら、美咲ちゃんの恋愛話になかなか進まなかった。これをメインの話にするのは苦しいのでしょうか。原作はこんな感じなのか?
小池栄子の転職エピソードもこれはちょっと現実感を欠くし。佐藤二朗ちゃんは相変わらず面白かったけど。
連続ドラマ「花ざかりの君たちへ〜イケメンパラダイス」(CX)
ほとんど学園のイベント主体のバラエティ気分。そういう意味では面白かった。
後は生田斗真君がいいですね。やっぱり生田君、活動が舞台中心と言うことで演技はうまい。安心して見ていられます。堀北真希ちゃんはがんばったけどな、もうひとつかな。切ない気持ちが伝わりづらかった。あと岩佐真悠子のはじけっぷりが良かった。
連続ドラマ「牛に願いを Love & Farm」(KTV)
良かったのは初回の牛の出産シーンだけだったのか、あとは美帆子(香里奈)さんの気持ちの変化のシーンだけかな。ここでは市毛良枝さんがさすが・・。
統平と克也、和美と彩華、キャラが似通って混乱する。それぞれ設定は違うはずだけど、どうもそう感じられない。
まあ事件は起こるのだけどそれが全体のテーマとうまくつながっていないのでは。結局酪農農家の重い問題に迫ることは出来なかった。
玉山君もやっぱりいつものくさいような演技の感じがそのまま出てしまった。高志がふるさとに残る必然性が見えにくかった。
NHK朝ドラ「どんど晴れ」(NHK朝ドラ)
朝ドラらしいテーマなのだけど、主人公の取り巻きのキャラ変更には疲れました。やっぱり環さんぐらいはどちらにもつかず冷静に夏美を見る姿勢を貫いて欲しかったなー。
一定の説得力はあるけど。ちょっと作りすぎ。
黒澤明ドラマスペシャル「天国と地獄」(CX単発)
(あらすじ)
大手シューズメーカ、フロンティアシューズの権藤常務の息子が誘拐され、高額の身代金を請求する脅迫の電話が入る。金は払うと返事をした権藤だったが、実は誘拐されたのは運転手の青木の息子だった。権藤は会社の経営権を握るための金だった3億円を身代金に使うことに躊躇をするが・・・。
冒頭部分は良かったのだけどな。このTVドラマだけで考えると今の2時間ドラマのサスペンスものと雰囲気は同じ。私はこの作品、映画は見ていません、ということは映画もそういうものなのでしょうか?
妻夫木君の最後の訴えも現実感を欠くかな。研修医って貧乏ではなれないのでは???
黒澤明ドラマスペシャル「生きる」(CX単発)
幸四郎さんは物足らない。
すでに書かれていますが、深キョンの小田切サチが不思議なキュートさで、まあ映画の味は伝えてないけどドラマ独自で毒があって面白かったのでは。
「ひまわり〜夏目雅子27年の生涯と母の愛」(TBS単発)
(結婚後の新居の近くでの路上の記者会見を再現してくれるとは思わなかった・・・懐かしい、でも淋しいです。)
久しぶりに夏目雅子さんの人生を思い出しました。
そして昔の夏川結衣さんの演じた夏目雅子さんのドラマを思い出しました。
当然のことではあるけど、誰が演じても夏目雅子さんにはなりません。
これはしょうがないこと・・・。
でも今回の仲間さんを通して、
もう遠くなってしまった夏目雅子さんを見ることが出来たのではと思います。
そして凛とした雅子さんのお母様がとても素敵なんです。
つらくて見たくなかったけどやっぱり見てしまった夏目雅子さんの生涯。
もっと先があったのにと思います。
本当に残念です・・。
でも短かった生涯の輝きのいくつかを今でも映像で見ることが出来ます。
これはとても幸せなことです。
「遠い国から来た男」 (TBS単発)
(あらすじ)
山田太一スペシャルドラマ
中米の国サン・ハイメに暮らす津山雄作は46年ぶりに帰郷する。世話をする旅行会社の矢川香は津山の本当の目的が津山の元婚約者だった典子と再会するためと知り。しり込みする津山の後押しをして岡野典子に連絡を取る。
46年前雄作は会社の指示でサン・ハイメに単身赴任し、暴動に巻き込まれる。そして60年安保闘争のころ大学生だった津山は、暴動に加担するような形になり投獄される。何年も故郷に連絡の取れないままでいた津山は、ようやく民主化され、許されて獄から外の世界へ出るが、典子が岡野卓巳と結婚したことを聞き、その地に根付くことを決心する。
そして年老いてから若い妻と結婚したが、妻は昨年病死してしまう。
矢川の仲立ちでようやく典子との再会が実現することになったが、約束の場所に現れたのは夫の卓己だった。何故典子は来なかったのか?それは典子の意思だったのだが・・。
別の国に暮らし、連絡も取らないまま半世紀近く経った二人の男は、探り合いながらお互いの思いをぶつける。結局、雄作に負い目のある卓己は典子に会わせると雄作に約束する。
やがて、雄作と典子が46年ぶりに再会する。着飾った典子を眩しそうに見つめる雄作。はじめはどこかぎこちない二人だったが、語り合ううちに二人は長い空白を一気に乗り越える。
妻のことが気がかりになった卓己はその後「歌声喫茶」で二人に合流。すると、典子は卓己に雄作と一緒にサン・ハイメで暮らすと言い放った・・。しかし雄作は・・・・。
60年安保という時代、そしてそれを踏まえて海外での紛争にかかわるということという津山さんの設定。これは現実感がどれほどなのか。うーんそうなのかなという気もしますが、微妙です。
昔の恋人に会いに来てしまえば、当然気持ちは昔に戻ります。でもそこには現実が待ち構えています。津山さんは結局それを思い知り、典子さんの言葉に引き気味だったんでしょうか。
典子さんは今の暮らしに若干の不満があるから昔の夢に惹かれてしまったんでしょうか。しかし時間は経過してしまっています。
結論はお互いに微妙なものだったのかもしれません。
しかし津山さんにとって納得するものはあったのではないかと思います。
大人向けのいいドラマと思います。
小巻さんがあまり変わらないのがうれしい。岡野家でのシーンはふけメイクだったんでしょうか。再会のシーンでは若々しくて、いい感じ。
歌も歌われて、懐かしいです。小巻さんこういう感じでした、昔は。
「島根の弁護士」(CX)
(あらすじ)
山崎水穂は亡き母親の好きだった小泉八雲の影響で東京からわざわざ島根にやってきた新米弁護士。
水穂の身近で事件が起きる。下宿先の石工店の隣の算盤店の妻今井恒子が夫の東太を殺したというのだ・・。恒子は最初半身不随の夫の看護疲れからという供述だったが、突然将来を悲観した夫から殺してくれといわれたと供述を翻す。弁護を引き受けた水穂は・・・。
仲間由紀恵さんと香川照之君の共演、おそらく「功名が辻」以来でしょうか。
あと樋口可南子さんも出てきて2時間ドラマとしては豪華。ミステリー部分はまあそんなに難しくはないんですが、仲間さん。弁護士はなかなかいいんじゃないですか、香川君もうまいし、樋口さんの意外な関係(途中で振りがあってなんとなく分かるのですが)。そして樋口さんの意外な態度、これが面白かったな。シャンシャンというわけじゃないのね。裁判の予定調和とは違ってここは驚きました。
テレビドラマデータベースさんの掲示板への書き込みのセルフコピペ。一部加筆しています。
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