1970年代ごろの洋画

(ニューシネマを中心に)

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あらすじ

レビュー

明日に向かって撃て

明日に向って撃て!(特別編) [DVD]

出演: ポール・ニューマン、  ロバート・レッドフォード,  キャサリン・ロス

監督: ジョージ・ロイ・ヒル

1890年代のアメリカ西部。銀行強盗のブッチとサンダンスは、南米ボリビアで一旗上げる夢をもっていた。列車強盗に成功した彼らは、サンダンスの恋人エッタとともにボリビアへ向かうが…。

(以上AMAZON記事より)

有名な映画なんだけど、リアルタイムでは見ていない。これもニューシネマなのか。アメリカ史上有名な強盗犯コンビと言うダーティヒーローを描いた娯楽作といえるのではないか。ニューシネマらしい、ニューヨークへの脱出シーンのたぶん歴史的な写真を実写に交えてのシーン。有名なポール・ニューマンが当時新発明の自転車に曲乗りするシーン(スタントなし)が何とも楽しい。
DVDの日本語はおそらくTV上映のものを使用なのか、TVサイズ(放映時間)でのカットされた場面は原語になっていてちょっと聞きづらいがまあそのシーンは少ないので・・。有名なラストもああこんなものかと思います。
★★★

真夜中のカーボーイ

出演: ジョン・ボイド, ダスティン・ホフマン
監督: ジョン・シュレシンジャー
テキサスの田舎町の暮らしが嫌で、カーボーイのファッションでバスでN.Y.へやって来た男ジョー。彼の夢はオンナを引っ掛け、そのヒモ生活(ジゴロ)で生きていくこと・・。もちろん現実はそんなにうまくはいかず・・・。そして1度はだまされたラッツオという男に付き合っていくうちに、彼との奇妙な友情が生まれます。そしてひょんなことからジョーのジゴロ生活が実現しそうになるが、そのときラッツオの持病が悪化し、ラッツオの望みでフロリダへバスへ出かけることになるのだが・・・。
1969年公開。もうずいぶん前ですが、ニューシネマと呼ばれた作品群の中のひとつ。
うーん、つらい終末。はじめはラッツオを信用が出来ず疑いが多かったジョーの態度もラッツオの弱さ、せつなさに徐々に信用していくところ、ラッツオの父の墓参りに付き合ったり、ラッツオのために自分の血を打ってお金にし薬を買ったりします。最後もやっと捕まえたジゴロ生活のための金づるとの約束を反故にして、たまたま出会ったゲイの男から金を強奪し、瀕死のラッツオをバスに載せてフロリダに向かう。このジョーの気持ちの変化がいい感じ。でもこれは悲しい話。
イタリア系の貧苦にあえぐ男、ラッツオをダスティン・ホフマンが好演。そして童顔のハンサム青年、ジョー(ジョン・ボイト)この組み合わせが面白いなー。
ハリウッド映画でこういうタイプの映画がが作られてしまう懐の深さに驚く。 
★★★★

 タクシー・ドライバー

(1976年)

 

 出演: ロバート・デ・ニーロ, シビル・シェパード, ピーター・ボイル, ジョディ・フォスター, アルバート・ブルックス

監督: マーティン・スコセッシ

 ベトナム帰りの青年トラヴィス・ビックルは夜の街をタクシーで流しながら、世界の不浄さに苛立ちを感じていた。大統領候補の選挙事務所に勤めるベッツィと親しくなるトラヴィスだったが、彼女をポルノ映画館に誘ったことで絶交されてしまう。やがて、闇ルートから銃を手に入れたトラヴィスは自己鍛錬を始めるが、そんな彼の胸中にひとつの計画が沸き上がる……。 (以上Yahooシネマより)

 最初、トラヴィスはベトナムから帰国した元兵士で、精神的な病を持っており、おそらく精神安定剤などの薬をしょっちゅう服用している。 
大統領を目指す候補者に胡散臭いものを感じるのだが支援をしている女性に惹かれてしまう、トラヴィスは自分本位というか相手の気持ちを考えず、いつも見ていたポルノ映画館にデートを誘う。当然あきれて拒否される。その後はストーカーっぽく彼女のいる事務所へ押しかけるのだがたたき出されてしまう。当たり前なんだけどね。大統領候補に対する胡散臭い感情はこの事件でより増幅されるように感じるのだが。 
その後、自分の情欲を満たすために成り行きで売春婦を買うことになるのだが、出てきた女の子は幼い少女。驚いたトラヴィスは少女に意見し組織から出るように話すがどうも通じない。
ここらがトラヴィスの考え方が微妙で一貫性に欠けるのだが・・・。 
その後銃を数丁入手したトラヴィスは大統領候補を狙撃しようと立会演説会に出かけるが怪しまれ目的を遂げないまま逃げ帰る。今度は売春婦に会ったアパートへ押しかけ組織の連中と銃撃戦に・・・。 
まあここで彼は死んだと思ったんですが、思いっきりのどんでん返し・・・。 
これはちょっとラストに言いようのない後味の悪さが残る。未成年の少女を使った売春組織の人間を銃撃し、トラヴィスも重傷を負うが生き残り少女を救ったことで両親から感謝され新聞からは英雄扱いされる。そしてトラヴィスはそれを誇らしく思っている様子。 
ここらがスッキリしないというか、トラヴィスはどう描かれているのか、悪漢としては描かれていないのか、目的のためには人を射殺してもかまわないという考え方のまま結末を迎えるのは・・・どうも違和感が強い。 
ある意味つらい結末でもあり問題は何も解決されていない。
 ラスト、トラヴィスがふられたベッツィが、たまたまトラヴィスのタクシーに乗り合わせ、トラヴィスの事を報じた新聞の記事のせいでトラヴィスに又関心を持っているような感じ。
気持ちを感じたトラヴィスは彼女からお金を貰わずタクシーを発車させる。まあ又トラヴィスがここで彼女と仲良くなる描写ならもっと違和感があったのですがこういう終わり方なら何とか・・・。 
この映画がいわゆるニューシネマの最後の作品と呼ばれるようです。
とにかくいろんな意味で気持ちに残る映画であることは確か。
★★★★

 ダーティ・ハリー

 

 出演: クリント・イーストウッド, ハリー・ガーディノ, アンディ・ロビンソン, ジョン・ヴァーノン, レニ・サントリ

監督: ドン・シーゲル

 

 サンフランシスコのハリー・キャラハン警部は敏腕な警官だが捜査にのめりこむあまり、犯罪者に対して非常さが目立ち、検事らに目をつけられていた。
サンフランシスコ市に脅迫状が届けられ、金を用意しないと市民を狙撃し、射殺していくという内容だった。そしてビルの屋上から市民が狙撃されるという事件が次々と起こる。キャラハンらはヘリに搭乗し空の上からビルの屋上を見てパトロールするが、わずかなところで容疑者を逃してしまう。しかし新たな誘拐事件が起こり、再び市役所に脅迫状が届く、キャラハンが身代金を持ち、犯人と遭遇するがまた取り逃がしてしまう。その後キャラハンは単独行動で容疑者がいると思われるグラウンドで犯人を捕まえるが。当時の法律の手続きを経ていなかったためキャラハンは検事に叱責され、容疑者は釈放されてしまう・・・。そして容疑者は再びバスジャック事件を起こす・・・。 

 クリント・イーストウッドの出世作といえるでしょう。西部劇ブームが終わり。わずかにマカロニウエスタンなどで仕事をしていたクリントさんは、この映画で再びトップスターに、シリーズは5作まで作られます。

まあ刑事が強引に捜査を行い事件を解決していくという刑事物のさきがけの映画だろうか。

アクション映画であり深い内容と言うわけではないが、クリントさんはさすがに若く動きの俊敏さが素晴らしい。

★★★

 007黄金銃を持つ男

 

 出演: ロジャー・ムーア, クリストファー・リー, ブリット・エクランド, モード・アダムス
監督: ガイ・ハミルトン

 イギリス謀報部に届いた007への挑戦状。それは黄金の銃を持つ、謎の殺し屋スカラマンガからだった。彼を追って香港に飛んだボンドは、彼が太陽エネルギーを利用した特殊装置で巨万の富を得ようとしていることを知る……。(以上AMAZONさんの解説より)

 007シリーズで見たのはこれだけ。このころは(1970年代以降)映画を見なくなりました。中学生ころのほとんど毎週見に行ったエネルギーはどうしてしまったんでしょうか。007シリーズなんでこれだけしかと思うのですが、このころはもうアクションものに興味が薄れたのでしょうか?まあショーンコネリーよりはよっぽどロジャームーアが好きなんですがね。
このあたりが007シリーズをほとんど見ていない理由なんでしょうか。
記憶不足なので評価なし。

激突

出演: デニス・ウィーバー

監督: スティーブン・スピルバーグ

 ハイウェイを急ぐ男、前を塞ぐように走る大型トレーラーを無理やり追い抜くが、その後そのトレーラーに追いかけられる。

TVで見ました。スピルバーグさんの初期の作品。得体の知れないものに追いかけられるという。ジョーズのもとになっているらしい。結局追いかける大型トレーラーのドライバーは最後まで姿を現さない。
行って見れば追いかけっこだけの映画だけど。これは怖い。

ジャッカルの日

出演: エドワード・フォックス, ミシェル・ロンスデール

監督: フレッド・ジンネマン

 ドゴール大統領の暗殺を請け負ったプロの殺し屋と、それを追う刑事を描く。

これはフレデリック・フォーサイスの原作を読んで見に行きました。
ラストまでのサスペンス感が抜群。まあ大統領は実在するわけですからラストは見え見え。でもこれは面白かった。
まあ映像化されたジャッカルさんがちょっと細かったのがイメージを崩したけども。

★★★★

シシリアン

出演;ジャン・ギャバン、アラン・ドロン、リノ・ヴァンチュラ
監督: アンリ・ヴェルヌイユ

 マフィアのボス、ヴィットリオ(J・ギャバン)は、殺し屋サルテ(A・ドロン)を巧妙な手口で脱獄させる。そして次に2人が仕組んだのは、何億ドルもする宝石を、ローマからNYへ運ばれる途中で奪い取る計画だった……!(以上AMAZON解説より)

アラン・ドロンのギャングもの。TV放映の映画でよく見ました。これは映画館に見に行ったのかな。こんなイケメンのギャングがいるのかな。何ともおしゃれなギャングたち。でも話は泥くさかったような。

ダラスの熱い日(1974年)

 画像はありません

監督:デヴィット・ミラー
・出演:バート・ランカスター、ロバート・ライアン

あのJ.F.ケネディ暗殺事件をドキュメンタリータッチで検証し、大胆な推理で犯人像を描く。

DVDはありません。確かに昔の映画なのかもしれませんがこれはどうだろう。まあその後「JFK」も作られますので忘れ去られるのはしょうがないのかな。
私どもの世代にJ.F.ケネディの暗殺はショックな出来事でありました。
それまでの老けた爺さん(すみません)に見えたアメリカの大統領の中で突然の若い大統領。それまでのアメリカの政策がすっかり変ったように見えた・・・。でも突然暗殺されてしまうんですが・・・。
この映画は丹念な史実の調査の上に大胆な仮説を加えた映画。これが真実なのかは分からないんだけど。でもとてもショッキングな作品。
★★★★★

そして誰もいなくなった(1975年)

出演: バリー・フィッツジェラルド, ウォルター・ヒューストン

監督: ルネ・クレール

 イギリス、デヴォン州のインディアン島に、年齢も職業も異なる10人の男女が招かれた。しかし、招待状の差出人でこの島の主でもあるU・N・オーエンは、姿を現さないままだった。やがてその招待状は虚偽のものであることがわかったが、迎えの船が来なくなったため10人は島から出ることができなくなり、完全な孤立状態となってしまう。(ウィキペディアより)

いまはビルが建て替えになって、なくなった映画館で見ました。
アガサ・クリスティのミステリー小説の映画化。
グランドホテル物っぽいですが、ほぼすべての人が殺されてしまうという、詳細は忘れましたが、でもそうすると最後のほうで犯人は絞られるじゃないか?まあ確か何か引っかけもあったような気もしますが覚えていません。

未知との遭遇

(1978年)

出演: リチャード・ドレイファス, フランソワ・トリュフォー

監督: スティーブン・スピルバーグ

 電気技師のロイ(リチャード・ドレイファス)は、町の停電を調べている際にUFOと遭遇。やがて彼は、その光の虜となり、会社を首になり妻子に見放されながらも、光を追いかけていく。そしてついにたどり着いた先で、彼が見たものとは…。(以上AMAZON解説より)

 

VTRを持っているんですが、これがアナログのスタンダード版(サイドカット映像)なんですね、デジタルTVにして最近取り出してみたらなんということはないわけで。よく考えればVTRなんてアナログのTVしか対応はしていないわけで、なんだか・・・。
まあでもTV放映もあって、どうも何かわからない振りが最後までずっと引き延ばされて・・・。作りがうまい。あの宇宙人との交信場面は何度見ても何かいい感じ。そして若干の宇宙人との交流があって・・・、

(その後DVDレンタルで再見、)
やっぱりシネスコ画面はいい。ラストの宇宙人はやっぱりちょっとSF映画なのか。あらためて火星人の想像図通りの姿を見るとちょっとなんだかなと思うんですが。VTR(特別版)では宇宙船の内部が出てきますが改めて撮影したらしいですね。あいにくVTRはやはり鮮明ではないので、印象はもう一つなんですが。まあなくてもいいんじゃいないか。最終版ではやはりカットされています。

宇宙人がETっぽいのはやはりつながりがあってもっと交流を描きたかったのかなーと思います。でもまあ宇宙ものはもうこれで(ETまでで)いいのかな。とはいっても快作だけど。
★★★★

エイリアン

(1979年)

出演: シガニー・ウィーバー, トム・スケリット, チャールズ・S・ダットン, ウィノナ・ライダー

監督: リドリー・スコット, ジェームズ・キャメロン, デイビッド・フィンチャー, ジャン=ピエール・ジュネ

 巨大な宇宙貨物船に侵入した一匹の異星生物の恐怖。地球への帰途についていた宇宙貨物船ノストロモ号は、謎の救難信号を受けて未知の惑星に降り立つ。そこには異星人の船があり、船内には無数の奇怪な卵が存在していた。卵から飛び出した奇妙な生物が顔に貼り付いた航宙士ケインを回収し、ノストロモ号は再び航海につくが、彼の体内にはすでに異星生物の幼体が産みつけられていたのだ。ケインの腹を突き破り姿を表したエイリアンは脱皮を繰り返し巨大に成長、一人また一人と乗組員を血祭りにあげていく……。(以上allcinemaさんの解説より)

たぶんエイリアンシリーズ全作のDVDと思いますが、
ホラーは嫌いと言いながら、TVで見せられてしまったんですね、どうも何回見てもあの体の中から飛び出してくるエイリアンと言うのは怖い。とはいっても何かロボット的なエイリアンと言うのはまあよくわからない硫酸のようなものを出していますが。
エイリアン、ゴースト的なものとは違って何か気味悪さというものはあるんだけど、他の怪物とかよりは少ない。
まあ何とか受け入れられるのかな。でもあまり見たくはないけどね。

地獄の黙示録

(1980年)

出演: マーロン・ブランド, マーティン・シーン, ハリソン・フォード, デニス・ホッパー
監督: フランシス・F・コッポラ

 舞台は1960年代末のヴェトナム。ウィラード大尉(マーティン・シーン)は、ジョングルの奥地で王国を築いたとされるカーツ大佐(マーロン・ブランド)を暗殺する命令を受け、部下4人を引き連れてナング河を溯っていく。その過程でウィラードが遭遇するさまざまな戦争、そして人生の狂気。やがて彼はカーツと対峙し…。 (以上AMAZONさんの解説より)

TV視聴のみです。
いきなり軍用ヘリコプターでの空爆シーン。ヘリに搭載のオープンリールテープレコーダーでワーグナー「ワルキューレの騎行」を流す。
この遊びというか、まったく不謹慎な米軍の感覚。
リアルではなくでもカリカチュアライズされているかと思われる米軍の描写。ちょっと怖いです。ベトナム戦争を題材とした映画は多いですが、思い切った戦争批判を堂々と映画化できるアメリカって不思議な国。日本ってこういう考え方はないのか??
★★★★★

 

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