1980年代の日本映画

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レビュー

1982年

プロダクション群狼

さらば愛しき大地

農業と工業が、新旧渾然一体となってぶつかり合う郊外都市を舞台に、ある農家の崩壊を描く重厚な人間ドラマ。茨城県鹿島地方。田園地帯に押し寄せる工業群、その一角に小さな農家、山沢家がある。次男の明彦は東京で働いているため、一家を支えるのは長男の幸雄ただ一人。そんなある日、幸雄夫婦の最愛の息子二人が沼で溺死してしまう。孫を失い落胆する祖父と祖母、そして身重の妻。これを境に、幸雄の生活は狂い始める……。

(allcinemaさんの解説より)

DVD画像がすごいですねー。まあラストがネタばれの感もありますが。
根津甚八さんの引退表明がエンタメニュースをにぎわしておりますが、なかなか思い出せなかったこの映画を思い出しました。
まあちょっと暗い映画なんですがねー。
ATG系だったのかなー。今はもう別の場所で再建されている映画館で見ました

1983年

松竹

戦場のメリークリスマス

出演: デヴィッド・ボウイ, 坂本龍一, ビートたけし, トム・コンティ, ジャック・トンプソン

監督: 大島渚

たけしさんと坂本龍一を俳優としてみたのは始めてだったような。大島渚さんの作りがヨーロッパ映画のような気がして。これは記憶に残る作品。
デビットボウイと龍一さんが役上怪しい関係というのがちょっとなんだかなのだけど。大島渚の実力を垣間見た作品。
病気に倒れ、事実上映画が取れない状態なのが悲しい。
★★★★★

1983年

東宝

細雪

出演;
蒔岡鶴子:岸惠子
蒔岡幸子:佐久間良子
蒔岡雪子:吉永小百合
蒔岡妙子:古手川祐子
貞之助:石坂浩二
辰雄:伊丹十三

監督;市川昆
これは谷崎など読んだことがないと思われる友人と見に行きました??
舞台劇にもなっていますがとにかくセリフが多くて場面があまりかわらない。船場の旧家を舞台にする。ちょっと不思議ちゃんの三女の縁談を中心に話が動くというか、ホームドラマと言うか、大きな事件は起こらなかったのかなー。
吉永さんが不思議と言うかでもちょっとこの配役は彼女のイメージからするといやなのだけど、でも吉永さんこういう面もあるような気がするけども。
なんにしてものっけの花見の場面からして画面がきれいで・・・。
★★★★

1983年

東宝

小説吉田学校

出演: 森繁久彌, 芦田伸介, 小沢栄太郎, 西郷輝彦, 高橋悦史

監督: 森谷司郎

 

戦後の正解の変遷を吉田茂氏を中心に史実に基づき映画いた小説の映画化。

森繁久彌の吉田茂が全くそのもので面白かった。

1983年

 東映

鬼龍院花子の生涯

監督;五社英雄
出演;仲代達也、夏目雅子
これは慰安旅行の帰りの観光バスの中で見ました。TV放映時にも見ました。なんというかやくざ者は嫌いなんだけど、結局は雅子さんと言うことで・・。濃い映画です。
まあやくざ者と言うよりは任侠の世界。いまはもう変質してしまった世界の昔を守るということか。
DVDジャケットまあこういうシーンもあるんだけどもう少し他の物を使ってほしいんだな。これだけじゃないんだけどなこの映画は。

★★★★

1983年

 

魚影の群れ

出演: 緒形拳, 夏目雅子, 佐藤浩市, 矢崎滋

監督: 相米慎二

厳しい北の海で漁をする、ひとりの頑固な漁師、そのひとり娘、娘の恋人で一人前の漁師をめざす青年の三者の愛憎を軸に描いた骨太な人間ドラマ。吉村昭の同名小説を「セーラー服と機関銃」「ションベン・ライダー」の相米慎二監督が映画化。下北半島の漁港・大間。一人で船を操りマグロ漁をする小浜房次郎。男手ひとつで育てた娘トキ子が喫茶店を営む青年・依田俊一との結婚を打ち明ける。俊一は漁師になって後を継いでもいいと言い出すが、房次郎はそんな俊一を無視し続ける……。 (以上yahoo映画より)

とにかく長回しが凄い。演技が濃い。場面によってはくどいとさえ思わせる。房次郎が別れた妻のアヤと再会するシーン。旅館の2階から自分を見ている房次郎に気がついた別れた妻のアヤが歩いてきた道を引き返し、房次郎が追いかけるシーン。クレーンカメラを使って、ここまでしなくても、でもこんなにこだわる監督。これは濃い。マグロを釣るシーンも吹き替えなしで緒形拳さんが実際に釣っている。そしてそれを長回しで撮る。
なまりの強い台詞が聞き取りにくい場面が少なくないが。でもここまで大間の漁師になりきっている緒形さんが凄い。
そしておきゃんな漁師の娘を思い切って演じている夏目雅子さんがいいな。
このぐらいやってくれれば地元のエキストラの大間の住民達との違和感少ない。
そしてあの十朱幸代さんのみんなさらけ出した演技。これはさすが。
しかしここまで俳優の魅力を引き出す相米監督って濃いなー。
まあ長回しゆえにくどすぎると思えるシーンも有るわけですが、でもこの漁師とその周りの人々の泥臭い雰囲気をうまく出している。
見ていて良い意味で疲れる映画ではありますがこの迫力は圧倒的。
円楽さんはなかなかだがやはり多少の違和感が、まあ贅沢な不満か。
★★★★★

1984年

日本ヘラルド

瀬戸内少年野球団

監督;篠田正浩

出演;夏目雅子、郷ひろみ、渡辺謙、佐倉しおり

 

DVDは瀬戸内シリーズ全作収録とか、第1作単独では出ていないのかなー。
戦後版二十四の瞳なのか。とにかく夏目雅子さんの先生と言うのが、それも小学校(かな?)の先生と言うのは全くのはまり役か。
雅子さんが亡くなる前年(84年)の作品。その前の年(83年)には「魚影の群れ」「時代屋の女房」さらに前年(82年)には「鬼龍院花子の生涯」と名作が並ぶ。まったく最盛期の夭折だったのか。惜しい
(T_T)

1983年

東映

時をかける少女

監督;大林宜彦
出演;原田知世、尾美としのり、高柳良一
筒井康隆原作を尾道に設定を移しての作品。快作。また見たい。詳細は見直してレビューします。

 1986年

 東宝

植村直己物語

 出演: 西田敏行, 倍賞千恵子, 古尾谷雅人, 山本圭, 小澤栄太郎
監督: 佐藤純彌

 おそらくTVでなく映画館で見ていると思うんですが、植村さんの生涯を追っています。冒険のためにはマスコミも使って資金集め。でも決してショーマンではない単なる冒険家の植村さん。まあ危険が伴う単独登山、本望かも知れませんが残念です。
ドラマではなく、遭難後の実際の奥さんのコメントが淡々としていて不思議な、微笑ましくもある夫婦像が映像化されています。

★★★

 

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