1990年〜2005年私が見た日本映画
公開年 |
題名 |
DVD |
スタッフ&キャスト |
あらすじ |
レビュー |
1993年 |
月はどっちに出ている |
なし |
出演: 岸谷五郎, ルビーモレノ, 古屋谷雅人, 荻原聖人, 金田明夫
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金田タクシーに勤める在日コリアンの忠男だったが、ある日、母の経営するフィリピン・パブで働くことになる。そこで、妙な大阪弁を喋る新顔のコニーに出会い、あの手この手でアタックをかけるが、コニーはさらりとかわしてしまう……。 (以上yahoo映画より) |
今のところDVDは出ていない模様。岸谷五郎、ルビーモレノ初見の俳優さんたちが新鮮だった。 |
1995年 |
幻の光 |
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出演: 江角マキコ, 内藤剛志, 浅野忠信, 木内みどり, 柄本明 監督: 是枝裕和
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宮本輝の同名小説を映像化、江角マキコが映画初主演した是枝裕和監督のデビュー作。祖母の失踪と夫の原因不明の自殺という暗い過去を持つ女性・ゆみ子。彼女は再婚し新しい家族と共に平穏な日々を送るが、やがて前夫の死への思いに引き寄せられていく。
(Amazon解説より) |
ラストのあたり、ゆみ子が嫁いだ漁村の、誰かの葬儀のあと、ゆみ子が再婚した夫に自分のつらい思いを語るのですが、その後の夫の決然とした台詞でこの映画のテーマがすべて入ってしまっている。
この部分があればほかはいいと言うか・・・何かほかの映画でも同じような感想があったのだが、なんだったか・・・ 長まわしで何ということもない普段の北陸の小さな漁村の日常を映していく、そうかといって象徴的場面が多く、土臭くはない。ゆったりとして、まあこの時間がゆみ子の癒しと言うことなのか、何かもうすこしわかりにくいというか・・。微妙。 江角マキコさんの映画デビュー作とか、若い、どこか幼い、ちょっと今よりいい感じなのでは。 再婚した夫の内藤剛志さんの、若いけど、男っぽい剛直があって、そして自分の子供とはいいお父さんの感じが、このゆったりとした、あいまいで暗くて微妙なゆみ子の雰囲気をいい意味で壊してくれて、なぜか癒しになるという。 内藤さんやっぱりうまいな。この人のおかげでと言うか、そういう演出なのか、全体として暗い雰囲気に落ちていくのをかろうじて踏みとどまっているというのか。 外国の賞に輝いた映画だけど私としてはどうもわかりにくく微妙な感じ。 ★★★ |
1997年 |
ラヂオの時間 |
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出演: 唐沢寿明, 鈴木京香, 西村雅彦, 戸田恵子, 井上順 監督: 三谷幸喜 |
ラジオドラマの脚本の公募に採用された平凡な主婦の脚本、ところがドラマの生放送前に、主役の千本のっこからクレームが入りそれを皮切りにいろんな矛盾が生じてやがて脚本のないほうが大幅に変更されてしまうのだが・・・怒った脚本家の主婦は・・・。 |
ラヂオの時間。奥貫薫さんが出ている。若いー。かわいいー。9年前の映画。唐沢君が若い。西村雅彦さん。奥貫さんの彼氏の役。そのー・・・(ToT)。 |
2001年 |
とらばいゆ |
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出演: 瀬戸朝香, 塚本晋也, 市川実日子, 村上淳 監督: 大谷健太郎 |
姉妹そろって女流棋士というちょっと変わった職業に就いた姉・麻美と妹・里奈。麻美はサラリーマンの一哉と結婚したばかり。一哉が、“将棋が優先”という麻美を説得して3年間の試験的同棲の末入籍した。一方の里奈には弘樹という売れないミュージシャンの彼氏がいた。しかし、最近は両方ともあまりうまく行っていない。このところ対局で負けてばかりでスランプ状態の麻美は、結婚のせいとばかり夫と喧嘩の毎日。里奈のほうも、弘樹に家事をまかせて、自分が元カレと遊んでいたことがバレて険悪な状態に。いつしか姉妹の仲までこじれてしまい……。 (以上yahoo映画より) |
これは意外に面白かった。2時間ドラマでもいいような内容なんだけどな。ほとんど部屋の中だけの映像だし。 |
2002年 |
たそがれ清兵衛 |
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出演: 真田広之, 宮沢りえ, 小林稔侍 監督: 山田洋次 |
井口清兵衛は幕末の庄内、海坂藩の平侍。妻を病気で亡くし、二人の娘と老母の3人を養っている。生活は苦しく、下城の太鼓が鳴ると付き合いは断ってすぐ帰宅し、家事と内職に励む毎日。そんな清兵衛を同僚たちは“たそがれ清兵衛”と陰で呼んでいた。 |
TVで見ました。藤沢作品の中では最も好きです。まあいつものように庄内弁というかなまりが実はあまり好きではないのですが、これがないと藤沢作品ではないような感じなので。真田さんがよいです。宮沢りえさんもあっているし。田中泯さんが濃い。 |
2002年 |
黄泉がえり |
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出演: 草ナギ剛, 竹内結子, 石田ゆり子, 哀川翔, 山本圭壱 監督: 塩田明彦 |
九州の阿蘇地方のとある地域で、死者が当時のままの姿で蘇る(黄泉がえる)という現象が多発します。彼らは、ゾンビや幽霊の姿ではなく、死んだ当時の姿のまま、自分の事を想い続けてくれた人の前に、ある日突然現れます。
まるで何事もなかったかのように黄泉がえってきた、最愛の夫、恋人、兄弟、はたまたいじめを苦にして自殺した高校生。彼らを目の前にして喜ぶ家族、そして戸惑う周囲の人々。彼らは一体、何故、どうやって戻ってきたのか!? 厚生労働省に勤務する、川田平太(草なぎ剛)は自分の故郷で起こったこの不思議な現象の調査に乗り出します。 そこで平太は、死んだ親友・俊介のフィアンセだった、橘 葵(竹内結子)と再会します。 以上公式HPより |
限りなくファンタジーなこの話。原作は新聞に連載された小説だとか。日本映画らしい静かな画面。阿蘇地方の美しい映像。ラストは途中でわかる葵の運命なんですが、ここらが切ない。あの自動車の助手席に乗っていたのは三船美佳さんだそうで・・。知らなかった。 |
2002年 |
阿弥陀堂だより |
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出演: 寺尾聰, 樋口可南子, 田村高廣, 香川京子, 井川比佐志 北林谷栄 監督: 小泉堯史 |
小泉堯史監督が、南木佳士の小説を脚色、映画化。東京での生活に疲れ、信州へ移り住んだ熟年夫婦が“阿弥陀堂”で暮らす老婆や、小西真奈美演じる難病を抱える少女との出会いを通し、生きる自信と喜びを取り戻していく姿を描いた感動作。 (以上キネマ旬報解説より) |
小泉監督らしいヒューマンなエピ、ややセンチメンタルではありますが、気持ちのいい映画。阿弥陀堂に住むおばあちゃん、北林谷栄さんが何ともいい感じ。
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2003年 |
ミラーを拭く男 |
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出演: 緒形拳, 栗原小巻, 辺土名一茶, 国仲涼子, 津川雅彦 監督: 梶田征則 |
定年を間近に控えたサラリーマンの皆川勤は、思わぬ交通事故を起こしてしまう。被害者は軽傷だったが、執拗に金銭を要求してくる。対応は妻の紀子に任せきりで、皆川は堅く口を閉ざしたままだ。そんな父に対して息子の芳郎と娘の真由美は、冷たい態度をとる。家族に黙って会社を辞めた皆川は、市内のカーブミラーを拭き始めた。そして家族から離れ、全国のカーブミラーを拭く旅に出る。家族の崩壊と再生の物語。
(以上ウイキペディアより) |
緒形拳、栗原小巻の共演。後半からは津川雅彦も加わり。豪華。もうとにかく勤さんが寡黙で、どこか気弱な感じもあり、津川さん扮する定年後北海道を自転車で回っている男が助けを申し出、いつの間にか器用にマスコミを動かし大勢の人を集め自分のサークル?にしてしまっている。これを勤さんは否定するわけでもなく、結局明確には描かれてはいないが、単独で再びカーブミラーを磨く旅に出ている。そしてあのラストになるのだが・・・。
面白いといえばそうなんだけど、勤の寡黙さと言うかおとなしさも分かるんだけど、いくらなんでも意思を伝えないと、とは思います。 そんな勤さんを結局は支えるような、夫の行動をいぶかしげに思うのだが、決して否定の言葉を口にはしない。なにか母親のような小巻さん、これでいいのかという気はします。 Wikiには再生となっていますがこれで再生なのか?久しぶりに小巻さんが見られてうれしかったのだけど。この役はまあ役柄では不思議ではないけど、感想はちょっと微妙なのかな。 これは納得できる部分もあるけど、この人はどうもどうかな・・・とは思いますが・・・、まあむろん津川さん扮するマスコミを使ってこのこと自体を実質的に私物化してしまう男もいけないんだけど。 この映画どうもとっても微妙な感想・・。 でも一種のロードムービーであり。風景がとても美しい。 ★★★★ |
2003年 |
阿修羅のごとく |
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監督: 森田芳光 出演: 大竹しのぶ / 黒木瞳 / 深津絵里 / 深田恭子 / 小林薫 / 中村獅童 / RIKIYA / 桃井かおり / 坂東三津五郎 / 木村佳乃 / 益岡徹 / 佐藤恒治 / 長澤まさみ / 紺野美沙子 / 八千草薫 / 仲代達矢
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表面は穏やかだが、内心はお互いに妬み、いがみ合う家族の姿を、向田邦子が優しくも辛らつに描いた人間ドラマ。父に浮気相手と隠し子がいたことを知った四姉妹の間に渦巻く猜疑心を描く。 |
1979年、80年のTVドラマを映画化、TVドラマ版でも出演された八千草薫さんが、ドラマ版では大路三千緒さんの演じた4人姉妹の母親役を演じている。娘から母へと時代の流れを感じさせるような思い。不思議ですね。
姉妹と、お母さんの情念がちょっと恐ろしくは有るけど、そしてもちろんドラマ版のほうがより強く感じられる。 映画版はドラマを思い出させるような懐かしい感じ。しかし映画単独で見れば優れたものだと思います。 |
2004年 |
スウィングガールズ |
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出演: 上野樹里, 貫地谷しほり, 本仮屋ユイカ, 豊島由佳梨, 平岡祐太 監督: 矢口史靖
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落ちこぼれ女子高生達が偶然なことからJAZZに目覚めBANDを結成し、BANDの地区大会に参加するまでを描く。 |
部分的にTVで見たことはありますすがやっと最初から見ることが出来ました。今をときめく若手の女優さんが集合しているこの作品、音楽好きとしてはたまらなく面白い。横断歩道のメロディでJAZZの後打ちを感じる、多少無理やりと言う感じもしますが、面白いです。演奏は吹き替えなしで俳優さんたちが実際に演奏しています・・・驚きます。 |
2004年 |
いつか読書する日 |
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出演: 田中裕子, 岸部一徳, 仁科亜季子, 渡辺美佐子, 上田耕一 監督: 緒方明 |
山肌に家々が貼り付いたような生まれ故郷で、牛乳配達をしている50歳の大場美奈子。独身で親兄弟もいない彼女の生活は、判で押したように単調だ。一方、美奈子の牛乳配達先の高梨家では、槐多が末期ガンの妻・容子を看病していた。実は美奈子と槐多は高校時代につきあっていたのだが、不幸な事故をきっかけに疎遠になったいきさつがある。その事を偶然知り、二人が今も想いあっていると確信した容子は、自分の死後、二人が一緒になればと願いはじめる。
(以上yahoo映画より) |
脚本はオリジナルらしい。田中裕子さんの役名は有名な作家さんから来たのかな。
果たして死を待つだけの奥さんが旦那の元カノと自分の死後一緒になってというのだろうか・・・。綺麗な話ではあるんだけど。微妙。美奈子の気持ちは分かるけどね。 ラストはちょっと・・ということなのかな、まあ切ない話というところを狙うのだけどこれはつらいな。 でもこの話は面白い、久々に惹かれる映画。強く訴えるわけではないが、落ち着いた語り口に惹かれる。 あの狂言回しのような、代弁者のような叔母さんの旦那のその後はどうなのか認知症は進んだのか? 予備知識なく臨んだんだけどこれはいい映画。 ★★★★★ |
2004年 |
半落ち |
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監督 佐々部清
出演者 寺尾聰、原田美枝子、吉岡秀隆、鶴田真由、伊原剛志、國村隼、樹木希林、柴田恭兵
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元刑事で警察学校教官の梶(寺尾聰)が警察に、「私は妻(原田美枝子)を殺しました」と自首してきた。県警刑事部の志木(柴田恭兵)が取り調べにあたるが、梶は妻殺害後2日間の行動については固く口を閉ざしていた。 (以上シネマトォディより) |
アナログTV時代にDVD見ておりますが、デジタルTVでは初見。 地味なミステリーですが、しかも見ていればわかりますが、裁判では2日間の謎は公式的には明らかにされてはいない。ここらはマスコミから患者の秘密を守るとういう。被告の意図をみんなで守るということかな。 ここらが地味なのかも。まあでもわかりやすさを求めるとこの余情は出ないけど。それでいいのか。下記にありますがこの件は問題もあるので・・。 直木賞選考時に問題となった、年齢とドナーと刑事被告人の問題は後から知ったんだけど。事前に知って入れは白けたかもしれない。微妙なのか。なんにしてもいい映画ではあるけどな。あのラーメン屋ということをどうやって知ったのかとかは描かれていない。まあ時間の限られた映画の問題なのでしょうがないか。前半の警察、検察の縄張り意識の問題とかわかるんだけどここに時間を取られたのかな。連ドラにするとどうなんだろうか。まあでももう時期的には遅いけど。(ネタばれしているので・・・) |
2005年 |
やわらかい生活 |
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出演: 寺島しのぶ, 豊川悦司, 松岡俊介, 田口トモロヲ, 妻夫木聡 監督: 廣木隆一 |
優子(寺島しのぶ)は、一流大卒、大手企業総合職とキャリア街道を進みながらも、両親と親友の死をきっかけにうつ病になってしまう。しかし趣味のいい痴漢に出会うったことで生活が一変し、楽しい日々を送っていた。そんなある日、福岡から従兄の祥一(豊川悦司)や、元同級生でEDの都議や鬱病のヤクザらが集まってきて……。(以上yahoo映画より) |
冒頭から映画館での痴漢シーン(実は合意の上でなのだが)から始まる。なんちゅう映画かとおもうんですが、中盤からは洋一とのゆったりとした(いわゆるやわらかい)生活になっていくのです。 |
2005年 |
蝉しぐれ |
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出演: 市川染五郎(七代目), 木村佳乃, 緒形拳, 原田美枝子, 今田耕司 監督: 黒土三男 |
山形県庄内地方のある藩の武士の子息文四郎。幼馴染の隣家の娘、お福に心引かれている。ある日父(養父)は藩の世継ぎ争いに巻き込まれ切腹を余儀なくされる。
禄を減らされいわれない差別を受ける文四郎。しかし文四郎はやがて「秘剣村雨」を習得し、父の敵の家老の里村と相対することになる・・。 |
NHKのTVドラマでドラマ化されたのは見たことはあります。これはたしか45分7回連続でじっくり描いていました。映画にするとやっぱり後半がはしょった感じで、まあこれはしょうがないですね。時間の制約がありますから。その後の文四郎の藩からの扱いも説明不足のまま(復権したということなんですが)、いきなり年月がたちお福との再会シーンとなってしまいます。最後の文四郎とお福のシーンもあっさりと象徴的に映画いてあり、いわゆるラブシーンは有りません。 |
2005年 |
ALWAYS 三丁目の夕日 |
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出演: 吉岡秀隆, 堤真一, 小雪, 堀北真希, 三浦友和 監督: 山崎貴 |
昭和33年。東京の下町の自動車修理工場に、集団就職で青森からひとりの少女が就職してきた。六子は大きな会社を期待していたが、小さな工場でガッカリ。それに怒った社長の則文だが、やがて六子は則文の妻トモエや息子の一平らと仲良くなり、一家になじんでいく。一方、売れない作家の茶川は、飲み屋のおかみのヒロミから、親に捨てられた少年・淳之介を押しつけられ、一緒に生活することに。最初はけむたがっていたが、淳之介が自分が原作を書いている漫画のファンだと知り、次第に距離が縮まっていく。そんなとき、淳之介の本当の父親が現れ…。(以上AMAZONさんの解説より) |
やっとDVD入手しました「ALWAYS 三丁目の夕日」。TVで少し見たような気はするのですがじっくり見るのは初めて。原作は漫画誌で昔は見ていました。 |
2007年 |
続ALWAYS三丁目の夕日 |
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出演: 吉岡秀隆, 堤真一, 小雪, 堀北真希, 須賀健太 監督: 山崎貴 |
メインとなるのは今回も駄菓子屋を営む茶川(吉岡秀隆)と、鈴木オートを営む鈴木家の物語。去ったヒロミ(小雪)のことを思い続けながら、彼女が連れてきた淳之介(須賀健太)と暮らす茶川。だがまた実父が淳之介を連れ帰りたいと言ってきたため、安定ある生活を求めて再び彼は芥川賞を目指して小説を執筆。実際に候補者へとなっていく。一方、鈴木オートではこれまでお嬢様として育てられた親戚の少女を預かることになり、またいろいろな騒動が巻き起こっていく。 |
続編では |