個人的なベートーヴェンコレクション(交響曲以外)
曲名 |
ジャケット写真 |
演奏者 |
感想 |
ピアノ協奏曲第4番 | ![]() |
ウィルヘルム・バックハウス(P) シュミット・イッセルシュテット指揮 ウイーンフィル |
いきなりピアノ独奏で始まる当時のピアノ協奏曲としては画期的な作品とか。「田園」を思わせるような豊かさ。派手な技術の披瀝はなく、落ち着いた充実感を感じさせる名曲。 そしてやはりベートーヴェンしか感じさせないバックハウスの名演。素晴らしい |
ヴァイオリン協奏曲 | ![]() |
カールズスケ(V) クルト・マズア指揮 ライプチッヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 |
普遍的なベートーヴェン、驚くようなことはないが何よりも楽譜に書かれたベートーヴェンの意味合いを再現する。 ゲヴァントハウスのきわめてドイツ的な音色も気持ちいい。 |
ピアノソナタ第21番「ワルトシュタイン」 | ![]() |
ウィルヘルム・バックハウス |
昔、このLPレコードを購入した当時は、ロンドンレーベル(英デッカ)のLPは質が悪いのかチリチリとしたノイズが多くて、ほこりと思ってレコードクリーナーでしっかり拭いていましたが、やりすぎると返って静電気を起こしてほこりが又ついてしまうということなんですね。実はレコードの盤質の問題だったんですが。当時は分かりませんでした。
CDの時代となった今から思えばなんと原始的な・・と言う感じなんですが。時代は変わってますね。
CDでは英デッカの重厚な音がそのまま感じることが出来て、バックハウスらしさ感じられるのです。
バックハウスの男性的なタッチ。弱さを感じない優輝さ、ベートーヴェンらしさが伝わってきます。
大曲になればなるほど力を増すバックハウス。さすがです。
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弦楽四重奏曲第7番「ラズモフスキー第1番」 | ![]() |
ブダベスト弦楽四重奏団 |
1958年〜61年にかけての録音らしい。ブダベスト弦楽四重奏団は1967年に活動を停止しています。録音ももうかなりの年月がたっておりますが、まだ鮮明さを保っております。 もうとにかく書くまでもなく曲の充実がすごいです。傑作の森といわれる時代の作品。あの遺書から立ち直って数々の名作を生み出す芸術活動としては充実した時代。 そしてブダベスト弦楽四重奏団。独特のストイックさが作品再現にはまったく合致していて、それでいて冷たい演奏というわけではない。完璧な楽譜の再現。これは素晴らしい演奏です。 |
弦楽四重奏曲第14番 | LP捜索中 | バリリ弦楽四重奏団 | ソナタ形式ではなく自由な形式の全7楽章。ロマン主義に徐々に切り替わっていく、硬いと思われるベートーヴェンの弦楽四重奏曲としては破格の自由さ、もちろんベートーヴェンらしい優輝さも持ち合わせている。 バリリ弦楽四重奏団さはこの自由さを十分に再現している。 |
チェロソナタ第3番 | ![]() |
ムスティスラフ・ロストロポーヴィッチ(VC) スヴィヤトスラフ・リヒテル(P) |
ロストロポービッチが亡くなってしまいました。信じがたいのですが、享年80歳。もうそんな年になっていたのですね。ここでは追悼にリヒテル(P)と共演したベートーヴェン チェロソナタ第3番を聞いておきたい。ベートーベンはチェロソナタはたった5曲しか残しておりませんが、第3番はとても雄大な曲でチェロの枠をはみ出しているような、これはロストロポービッチにはふさわしい曲です。 |
歌劇「フィデリオ」 | LP捜索中 | ハンス。クナッパーツブッシュ指揮バイエルン国立管弦楽団&合唱団他 |
遅いテンポ。でももたれるわけではなく、ここらがクナらしい。ベートーヴェンっぽくはないのかもしれないが、このインテンポで結尾まで持っていく強さ。説得力が強い。いささか個性的な演奏ではあるが圧倒される。 |