個人的な、チャイコフスキー・ショスタコーヴィッチコレクション
例によって印象に残ったLP,CDのみコメントしています。
作曲者 | 題名 | ジャケット写真 | 演奏者 | 感想 |
チャイコフスキー | 交響曲第6番「悲愴」 | ![]() |
エフゲニ・ムラヴィンスキー指揮 レニングラードフィルハーモニー交響楽団 (現サンクト・ペテルブルグフィルハーモニー交響楽団 |
レニングラードの名前が元に戻るとは、そんなにレーニンが嫌なのか。まあこの話は置くとして。
ムラヴィンスキーは生で聞いたことがあります。運のいいことでした。といっても3回も来日したのですが、この地に来たのは1度だけだと思うのですが。
この人は飛行機が嫌いなので、船で当時のソ連からやってくるのです。そのためか又当初は日本嫌いということもあって(後に解消したらしい)なかなかお目にかかれなかったんですよ。
生で聞いたときの感想はレコードで聞いたときと同じストイックな、インテンポな演奏なのですが、このチャイコフスキーでも決めるべきときは決め、スッキリする演奏。古さを感じさせません。今思えばチャイコフスキーの交響曲はちょっとヒステリックなんですが、ムラヴィンスキーの演奏はそれを感じさせない気持ちのいい流れ。
レファランスとなるべき演奏では。
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チャイコフスキー | 交響曲第4番 | ![]() |
ピエール・モントゥー指揮ボストン交響楽団 | (1959年録音) LPレコードを買い始めた頃購入した記憶があります。それほど昔の録音ですが、リマスター盤なのでしょうか、きわめて鮮明な音になっています。 モントゥーらしくテンポが速く、スッキリ度が高い。チャイコフスキーらしいセンチメンタルさは薄く、ベートーヴェン的かと思わせるような厳しさ。録音が鮮明になってその感じが明確になります。昔よく聞いたチャイコフスキーの交響曲も、いまはそのクドさやセンチメンタルさで遠ざかっていますが、久しぶりにいい感じで聞き入りました。 |
チャイコフスキー | バレエ組曲「白鳥の湖」 | ![]() |
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ウィーンフィル | 全曲もあるのだけど、バレエ音楽はこの三大バレエの組曲でいいんじゃないのかな。 やっぱりカラヤンは小曲がうまいしチャイコフスキーとは合っているのかな。 |
ショスタコーヴィチ | 交響曲第5番 | ![]() |
レナード・バーンスタイン指揮ニューヨークフィルハーモニック |
ショスタコーヴィチは当時のソ連の政治の方針に翻弄されてしまいます。
当時のソ連の共産主義が芸術の部分にまで影響を与えるという、いわゆる社会主義リアリズム。
作曲、本来は自分の意思で自由に作るということなんだけど、わかりやすくという方向への政治の圧力があったような、冒頭部分からして思わせぶりな?様な感じもするのですが。
というわけで底が浅いか?と思われがちな曲なのですが、でもバーンスタインの演奏は凄い。メロディの流れが自然でだれることがない。
納得できる流れ、あっという間に終楽章まで持ってくる。共感の深さがあるのでしょうか。絶好調時のレニーはいい。
アマチュアっぽく出来不出来も多いバーンスタインですがこれは凄い演奏と思います。
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