A)創生期、内省的時代
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1 サーカスタウン(1976年) 1. CIRCUS TOWN 2. WINDY LADY 3. MINNIE 4. 永遠に 5. LAST STEP 6. CITY WAY 7. 迷い込んだ街と 8. 夏の陽 達郎さんのオーバーグラウンドでの音楽活動は、1973年に大貫妙子さんたちと結成したバンド「シュガー・ベイブ」から始まります。 当時としては先進的なサウンドだったシュガーベイブは、もうひとつ注目されることがなく76年に解散します。 事実上達郎さんのワンマンバンドだったシュガーベイブ解散の後、達郎さんはこの先を悩みます。 そして達郎さんは有能なプロデューサーと組んで海外でソロアルバムを録音しようと考えます。 さまざまなレコード会社やプロデューサから断られ、その中で当時BMGでプローデューサーをしていた小杉理宇造氏と出会います。 そして製作予算の関係で、A面を達郎さんが熱望したチャーリー・カレロと製作、B面は小杉氏のロスでの友人のプロデューサー、ジョン・サイターと製作することとなります。 ニューヨークへ渡り、そして引き続きロサンジェルスへ移動しての録音。 バックのメンバーはすべてN.Y&L.Aの人達。 デビューアルバムながら完成度の高さ、驚くばかりです。 (以上制作のいきさつなどは達郎さん自身のアルバム解説より要約させていただきました) <ニューヨークサイド>1〜4 Allan Schwartzberg: ;ドラムス Will Lee;ベース / Jeff Mironov::エレキギター(Left) John Toropea:エレキギターr(Right) Pat Rebillot: ピアノ Jimmy Maelen;パーカッション Louis Marini::アルトサックス Randy Brecker:トランペット John Faddis::トランペット David Taylor::トロンボーン Wayne Andre;トロンボーン George Marge::テナーサックス&ピッコロ Rameo Penque:バリトンサックス Gene Orloff: Strings Concert Master Produced & Arranged by CHARLES CALELLO Recording & Mixing Engineer: JOE JORGENSEN 録音、ミックス;ニューヨーク メディアサウンドスタジオ 1976年8月 <ロスアンジェルスサイド>5〜8 山下達郎:ギター&コーラス John Seiter:ドラムス&コーラス Kenny Altman::ベース&コーラス Billy Walker: ;エレキギター(Incl. Solo) John Hobbs:ピアノ Jerry Yester:コーラス Produced by JIMMY SEITER & JOHN SEITER Arranged by 山下達郎 & JERRY YESTER(Background Vocals) Recording & Mixing Engineer: RICHIE SCHMITT 録音、ミックス:ロシアンジェルス RCAハリウッドスタジオ 1976年9月 Production Co-odinater: 小杉理宇造 |
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2 スペイシー<SPACY>(1977年) 「サーカスタウン」発表後、そのアルバムのニューヨークサイドのアレンジをしたチャーリー・カレロ氏からアレンジスコアの提供を受けます。 このことは以降のアルバムのアレンジに大きな参考となる出来事だったと達郎さんは回想しています。 そしてセカンドアルバム「SPAYCY」をリリースします。 01.LOVE SPACE 02.翼に乗せて 03.素敵な午後は 04.CANDY 05.DANCER 06.アンブレラ 07.言えなかった言葉を 08.朝の様な夕暮れ 09.きぬずれ 10.SOLID SLIDER アンブレラではサウンドエフェクトに雷鳴を使用しています。 相変わらポップな内容。そして内省的な充実が全体を支配するような雰囲気。 サーカスタウンの快晴の天気のような明るさとは対照的な落ち着きと思います。 山下達郎:ギターボーカル 村上"PONTA"秀一: 、上原"YUKARI"裕::ドラムス 細野晴臣:、田中章弘、:ベース 松木恒秀、大村憲司::ギター) 佐藤博:、坂本龍一: Acoustic Piano 斉藤ノブ: Percussion 岡崎資夫: Alto Sax Solo 吉田美奈子: Background Vocals 多忠明: Strings Concert Master 中沢健二: Flugel Horn Solo 羽鳥幸次: Trumpet 数原晋: Trumpet 向井滋春: Trombone 粉川忠範: Trombone 村岡建: Tenor Sax 砂原俊三: Baritone Sax Recording & Mixing Engineer: 吉田保 Recording Studios: Sound City, Onkio Haus & RVC in Feb. 26〜Apr. 18 1977 |
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3 イッツアポッピンタイム<IT'S A POPPIN' TIME>(1978年) イッツアポッピンタイム (1978年) 六本木ピットインでのライブ収録。 このころまだ達郎さんは、一部のマニアには人気が高かったのですが、残念ながら一般的には知られておらず、レコードセールスも芳しくなかったのです。 そこでレコード会社からのプレッシャーを考えたプロデューサーの小杉さんは、レコーディングのコストの安いライブアルバムを制作することを思い付きます。 ライブ収録しやすいCBSソニーのレコーディングスタジオと同じビルの六本木ピットインでライブ収録されることになります。 =Disc 1= 01.SPACE CRUSH (スタジオ録音)シンセサイザーは坂本龍一 当時完成したサンシャイン60をイメージした。」 02.雨の女王 ライブアルバム用の書き下し曲とか。 03.ピンク・シャドウ ブレッド&バターのカバー。 04.時よ(吉田美奈子) 05.シルエット 書き下し曲 06.WINDY LADY 07.素敵な午後は 08.PAPER DOLL 09.CANDY (ギター;松木恒秀) =Disc 2= 10.エスケイプ 11.HEY THERE LONELY GIRL ( Earl Shuman Leon Carr) 12.SOLID SLIDER 13.CIRCUS TOWN 14.MARIE <Bonus Tracks;リマスターCD> 15.LOVE SPACE(未発表) 16.YOU BETTER RUN(未発表) ライブ収録初アルバム。達郎さんの抜群なパフォーマンスを伝える。 山下達郎;ヴォーカル、ギター 村上(ポンタ)秀一;ドラムス 松木恒秀;エレキギター 坂本龍一:キーボード 岡沢章;ベース 土岐英史;サックス コーラス:伊集加代子、吉田美奈子:尾形道子 |
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4 ゴーアヘッド!<GO AHEAD! >(1978年) 作品の質は高いのにもかかわらず、レコードの売り上げはもう一つだった達郎さんは、オーバーグラウンドでの活躍を中止し、作品提供専門の方向へ進むことを考えます。 そしてラストアルバムになるかも・・という考え方で、売れることを意識せずに、作りたいものを作ったアルバムとのこと。 そしてこの中でシングルカットされたLET'S DANCE BABYのB面にとして発売されたBOMBERがディスコで取り上げられるようになり、ついに大阪方面でブレイクし始めます。 01.OVERTURE 一人多重コーラスとしては最初のレコーディングかな。 02.LOVE CELEBRATION 詞; JAMES RAGAN 03.LET'S DANCE BABY 吉岡治;作詞。キングトーンズへの提供曲のセルフカバー。 04.MONDAY BLUE 05.ついておいで 06.BOMBER 大阪のディスコでヒット。 07.潮騒 08.PAPER DOLL 09.THIS COULD BE THE NIGHT ニルソンの名曲をカバー。 10.2000トンの雨 後年、映画「恋愛寫真」のテーマ曲に使われる。 <Bonus Tracks> 11.潮騒(英語ヴァージョン 未発表) 12.2000トンの雨(カラオケ 未発表) 13.潮騒(カラオケ 未発表) 山下達郎: Electric Guitar(Left), Hammond Organ & Vibraphone 上原"YUKARI"裕: Drums 田中章弘: Bass 椎名和夫: Electric Guitar(Right) 難波弘之: Electric Piano 浜口茂外也: Percussion 岡崎資夫: Alto Sax Solo 吉田美奈子: Background Vocals 数原晋: Trumpet 岸義和: Trumpet 向井滋春: Trombone 粉川忠範: Trombone 村岡建: Tenor Sax 砂原俊三: Baritone Sax 多忠明: Strings Concert Master 吉川忠英: Acoustic Guitar 坂本龍一: KORG PS-3100 Synthesizer Recording & Mixing Engineer: 吉田保 Recorded at ONKIO HAUS, MEDIA & RVC |